[Special Talk Session] 横田 知朗 × 牧野 良彦
豊かな暮らしは住まいだけでは成し得ないもの。お客様それぞれの理想のライフスタイルを実現する空間を提供するためには、建築業界のみならず、暮らしに関わる多様な業界との接触で、さまざまな着想を得ることが大切です。
STARR WEDGEでは、異業種のプロフェッショナルをお招きし、家づくりの先にある豊かな暮らしづくりについて、横田 知朗代表とお話いただきます。今回のゲストは、北海道に根ざした優良企業であり、2022年に100周年を迎えた株式会社アイビックの代表取締役・牧野良彦さんです。同じ経営者として、建築士と建主として、お互いにインスピレーションを与え合う二人からは、強い信頼関係がにじみ出ていました。
豊かな暮らしは住まいだけでは成し得ないもの。お客様それぞれの理想のライフスタイルを実現する空間を提供するためには、建築業界のみならず、暮らしに関わる多様な業界との接触で、さまざまな着想を得ることが大切です。
STARR WEDGEでは、異業種のプロフェッショナルをお招きし、家づくりの先にある豊かな暮らしづくりについて、横田 知朗代表とお話いただきます。今回のゲストは、北海道に根ざした優良企業であり、2022年に100周年を迎えた株式会社アイビックの代表取締役・牧野良彦さんです。同じ経営者として、建築士と建主として、お互いにインスピレーションを与え合う二人からは、強い信頼関係がにじみ出ていました。
学びと刺激があった家づくりという共同事業
牧野
私がスター・ウェッジを知ったのは、自宅の近くでオープンハウスが行われていたのがきっかけでした。事前予約制なので見ることはできませんでしたが(笑)。
横田
その節は失礼しました(笑)。牧野さんはそれ以降、すべてのオープンハウスに足を運んでくださいましたよね。
牧野
長女がスター・ウェッジをすっかり気に入って、毎日のようにWEBサイトを見ていたんです。私自身は大手ハウスメーカーでの家づくりを想定していたのですが、娘の熱意に押されるように気持ちが動き始め、「まずは見てみよう」と何回もオープンハウスに足を運ぶうちに、スター・ウェッジの素晴らしさに気づいていきました。デザイン性や北海道の冬を知り尽くした地場企業という安心感もあり、熟考した結果、最後は横田さんの「これは仕事じゃないんだ」という言葉が決め手となって、お願いすることになりました。
横田
牧野さんとの会話は非常に楽しく、経営者としても勉強になることが多く、人柄も魅力的で。もちろんお客様ではあるのですが、それ以上に「大切な友人が一人増えた」という感覚に近いんですよね。その想いから「これは仕事じゃないんだ」という言葉が出たと思うんです。一生涯の付き合いになるな、という気持ちも込めて。私はすっかり牧野さんのファンになってしまいましたから。
牧野
運命を感じてしまうくらいに共通の友人も多く、私にとっての横田さんは頼りになる兄貴的存在です。型にはまらない自由な姿勢や感性、お客様はもちろんのこと、社員をとても大切にしているところにも魅力を感じました。私の細かな質問にも横田さんや社員の方々は丁寧に答えてくださり、スター・ウェッジとの家づくりは共同事業のようで、非常に信頼できました。
横田
牧野さんは勉強熱心で、基礎やサッシなど、住宅の細部まで最良の選択ができるように知識を深めていました。「難しいことは会社の方でやりますから」と断りを入れて、家づくりの深部をブラックボックス化してしまう会社も多いですが、それではいけないということを常々思っていた私にとって、牧野さんとの出会いも、家づくりも非常に刺激的で勉強になりましたね。
変化に富んだ社会の中で企業にとって重要なのは「人」
牧野
スター・ウェッジの社員の皆さんはとても生き生きしていますよね。会社のフォロー体制が整っているから、皆さんが何事にも挑戦できるようになっていて。社員の資質は企業にとって重要ですよね。
横田
ありがとうございます。弊社の最大の魅力はやはり「人」だと思っていて、今後は「ダイバーシティ&インクルージョン」を掲げていきたいと思っています。多種多様な価値観や考え方を持った個々の能力やスキルを受け入れて、スター・ウェッジという社会の中で認め合い、生かしていくことを実現していきたいと思っているんです。
牧野
素晴らしいですね。自由度のある現在の姿勢のまま、スター・ウェッジには飛躍し続けてほしいです。企業というのは大きくなればなるほど、レギュレーションや枠組みが必然と増えてきます。そこをぜひ、横田さんには良い意味で壊し続けてほしいんです。
横田
確かに、社員が増えていくとガバナンスが必要不可欠ですよね。牧野さんは年下ですが、経営者として長い歴史を背負い、多くの社員を抱える大先輩です。ぜひ、色々と相談に乗ってほしいです。
牧野
こちらこそ!変化に対応できる社員の育成は大切ですよね。企業にとって重要なのは「サステナブル・トランスフォーメーション(SX)」の実現。変化に富んだ社会の中で、企業が生き残るための解決策として、業態変化などの「トランスフォーメーション」を図っていきたいと思っているんです。こうした流れの中で浮き彫りになるのが、中小企業のスピード感です。大手は慎重かつ動きが鈍いのですが、中小企業はスピーディーです。あとは社員が変化に対応できるようになっているか、ということです。スター・ウェッジにはぜひ、社員の方一人ひとりが時代の変化に順応しながら成長を続けてほしいと思っています。
家づくりをきっかけに広がるビジネス構想
横田
「サステナブル」という言葉が出ましたが、弊社も「サステナブル・デザイン・カンパニー」を宣言し、実践しています。牧野さんのお宅で認定を受けた「低炭素住宅」を今後の標準仕様とし、木材は森林認証制度の認定を受けたものの採用を徹底します。CO2削減や省エネルギー、森林保護など、家を建てるごとに世界環境が良くなることを目指し、取り組んでいきたいと思っています。
牧野
フィッシングやアウトドアを中心に事業を展開する私たちにとっても、環境問題は非常に重要です。横田さんとは家づくりがきっかけの出会いではありましたが、今後もさまざまなシーンでコラボレーションしていきたいと思っています。
横田
「STARR WEDGE OUTDOOR CAFE」では、早速コラボができてとても嬉しかったです。御社の「CORSO SAPPORO」提供のテントやタープを張ったり、アイビック食品のカレーをお土産に渡すなど、おかげさまで充実したイベントになりました。
牧野
「CORSO SAPPORO」をオープンしたときに感じたのですが、外遊びは今後暮らしにより一層定着する文化になるでしょう。実は、キャンプ場をつくりたいと考えているんです。安近短で気軽な場所にキャンプ場を設け、そこにログハウスとモデルハウスを兼ねたスター・ウェッジの家があると非常に面白いと思っていて。車購入の際に試乗があるように、住宅にも暮らしを試す機会があってもいいのではないでしょうか。デザイン、住み心地、性能面など、スター・ウェッジの素晴らしさは一泊すれば十分実感することができます。外で遊び、家でくつろぐ、暮らしの体験が一度にできたら楽しいですよね。
横田
素晴らしい発想ですね!新しく、魅力的な提案に感動してしまいました。牧野さんに比べると会社の規模も歴史も違うけれど、今後も一緒に挑戦させていただければと思います。
牧野 良彦(まきの よしひこ)さん
株式会社アイビック 代表取締役
札幌市生まれ。東京理科大学経営学部卒業後、会社勤務を経て2009年にアイビックに入社。2018年に代表取締役社長に就任。アイビックは、フィッシングやアウトドア部門を主軸に、食品の製造・販売、不動産部門など、幅広く事業を展開している北海道の企業。2020年には、より豊かなフィッシング&アウトドアライフをトータルで提案するプロショップ「CORSO SAPPORO」をオープン。自然と人、レジャーと文化の融合を目指している